体力がなく神経過敏な人の、精神不安や不眠、子どもの夜泣きなどを改善します。
この漢方薬は、これらの特徴（証）を持つ体質の人の症状を改善するのを得意としています。
「桂枝加竜骨牡蛎湯」は、体力がなく、些細なことが気になってしまう神経過敏な『虚証』の方に用いられます。気の上昇を抑え、精神を安定させることで、不安感、不眠、動悸、子どもの夜泣きなどを改善します。比較的おだやかな作用で、心身のバランスを整えることを目的としています。
判定: 陰証（いんしょう）
「陰証」とは、例えば、病気が長引いて体力が落ちていたり、体が冷えやすかったりする、エネルギーが不足した状態のことです。この漢方薬は、体を温めたり、元気を補ったりするのを助けます。
この漢方薬が、どんな状態の人に特に合うかを示すグラフです。それぞれの「証」が、病気の場所や性質、その人の体力などを表しています。
このグラフを見ることで、その漢方薬がどんな人の、どんな症状を助けるのが得意なのかが、ひと目で分かります。
漢方薬は、「生薬（しょうやく）」という自然の材料の組み合わせでできています。一つ一つの生薬が、人の体の特定の状態（証）に働きかけることで、漢方薬全体としての効果が生まれます。
体を温め、血行を良くする。
筋肉のけいれんや痛みを和らげる。
体を栄養し、精神を安定させる。
精神を安定させ、不安や不眠を和らげる。制酸作用もある。
精神を安定させる作用が強く、動悸や不安、不眠に用いられる。
他の生薬の働きを調和させ、痛みを和らげる。
体を温め、吐き気を抑える。