不安やストレスによる喉のつかえ感(ヒステリー球)や、気分の落ち込みを改善します。
この漢方薬は、これらの特徴(証)を持つ体質の人の症状を改善するのを得意としています。
「半夏厚朴湯」は、体力が中等度で、気分がふさぎがちな『虚証』タイプの方に用いられます。ストレスや不安感から「気」の巡りが滞り、喉に何か詰まったような異物感(ヒステリー球)や、動悸、めまいなどが生じる場合に適しています。滞った気の流れをスムーズにすることで、これらの精神神経症状を和らげます。
判定: 陰証(いんしょう)
「陰証」とは、例えば、病気が長引いて体力が落ちていたり、体が冷えやすかったりする、エネルギーが不足した状態のことです。この漢方薬は、体を温めたり、元気を補ったりするのを助けます。
この漢方薬が、どんな状態の人に特に合うかを示すグラフです。それぞれの「証」が、病気の場所や性質、その人の体力などを表しています。
このグラフを見ることで、その漢方薬がどんな人の、どんな症状を助けるのが得意なのかが、ひと目で分かります。
漢方薬は、「生薬(しょうやく)」という自然の材料の組み合わせでできています。一つ一つの生薬が、人の体の特定の状態(証)に働きかけることで、漢方薬全体としての効果が生まれます。
吐き気を抑え、咳を鎮める効果がある。
利尿作用があり、精神を安定させる。
気の巡りを良くし、不安や喉のつかえ感を和らげる。
気の巡りを整え、気分を落ち着かせる。軽い発汗作用もある。
体を温め、吐き気を抑える。