体内の水分バランスを整え、むくみ、めまい、二日酔いなどに効果があります。
この漢方薬は、これらの特徴(証)を持つ体質の人の症状を改善するのを得意としています。
「五苓散」は、体質(虚実)をあまり選ばず、体内の水分代謝の異常、すなわち『水滞(すいたい)』の状態に用いられる漢方薬です。喉が渇いて水分を摂るのに、尿の出が悪く、むくみやめまい、下痢、二日酔いなどの症状がある場合に適しています。体の上下に偏った水の流れを正常にすることで、これらの症状を改善します。
判定: 陰証(いんしょう)
「陰証」とは、例えば、病気が長引いて体力が落ちていたり、体が冷えやすかったりする、エネルギーが不足した状態のことです。この漢方薬は、体を温めたり、元気を補ったりするのを助けます。
この漢方薬が、どんな状態の人に特に合うかを示すグラフです。それぞれの「証」が、病気の場所や性質、その人の体力などを表しています。
このグラフを見ることで、その漢方薬がどんな人の、どんな症状を助けるのが得意なのかが、ひと目で分かります。
漢方薬は、「生薬(しょうやく)」という自然の材料の組み合わせでできています。一つ一つの生薬が、人の体の特定の状態(証)に働きかけることで、漢方薬全体としての効果が生まれます。
体内の余分な水分を排出し、めまいを改善する。
利尿作用があり、精神を安定させる。
強い利尿作用があり、体内の余分な水分を排出する。
胃腸の働きを助け、体内の水分代謝を整える。
体を温め、血行を良くする。