お腹が冷えて痛み、ガスがたまりやすい人の腹部膨満感を改善します。
この漢方薬は、これらの特徴(証)を持つ体質の人の症状を改善するのを得意としています。
「大建中湯」は、体力がなく、お腹が著しく冷えやすい『虚証』『寒証』の方に特化した漢方薬です。お腹を力強く温める(建中する)ことで、冷えによる腹痛や、腸の動きが悪くなることで生じる腹部の膨満感、ガスのたまりなどを改善します。手術後の腸閉塞の予防にも使われることがあります。
判定: 陰証(いんしょう)
「陰証」とは、例えば、病気が長引いて体力が落ちていたり、体が冷えやすかったりする、エネルギーが不足した状態のことです。この漢方薬は、体を温めたり、元気を補ったりするのを助けます。
この漢方薬が、どんな状態の人に特に合うかを示すグラフです。それぞれの「証」が、病気の場所や性質、その人の体力などを表しています。
このグラフを見ることで、その漢方薬がどんな人の、どんな症状を助けるのが得意なのかが、ひと目で分かります。
漢方薬は、「生薬(しょうやく)」という自然の材料の組み合わせでできています。一つ一つの生薬が、人の体の特定の状態(証)に働きかけることで、漢方薬全体としての効果が生まれます。
強く体を温め、お腹の冷えによる痛みを和らげる。
体力を補い、消化機能を高める。
お腹を温め、痛みを鎮め、腸の動きを活発にする。